4つの脳ドック検診コースをご用意しております
脳の病気は発症または進行してしまうと重篤なものが多く、早期発見や発症前にリスクをしっかりと評価し予防することがきわめて重要です。
当クリニックを開院するまで脳神経外科医として病院勤務していた時には、脳卒中や脳腫瘍などで重篤な状態となってから受診や救急搬送される方を診療し、「脳ドックを受けていればもっと早く対応できたのに」と悔やまれる機会を数えきれないほど経験しました。
また開頭手術やカテーテル治療を受け一命を取り留められても、その後寝たきり・全面介護などきわめて重度の後遺症を抱えてしまうことが多いのも脳疾患の特徴です。
そうした事情から一人でも多くの方に受診していただきたく、当クリニックでは検査内容と費用のバランスを考慮して4つの脳ドック検診コースをご用意させていただいております。
脳ドック S コース
(ハイエンドコース)
検査の特長
Aコースに「認知症検査」を追加した最上級コースです。
認知症かもしれないと懸念される方はこちらのSコースをご選択ください。
もちろんAコースの検査項目をすべて含みますので、認知症以外の画像で評価できるすべての脳疾患やその発症リスクが評価できます。
料金(消費税別)
- 45,000円
所要時間
- 約75分
ご留意点
- 検査前の10時間は水以外の飲食をお控えください。水以外の飲食をされた場合は正しい結果が得られないことがあります。
検査項目 | 所要時間(目安) |
---|---|
頭部MRI ※磁気共鳴コンピューター断層撮影(1.5T) ※頭部MRI撮影加算 ※コンピューター断層診断 ※T1WI/T2WI/FLAIR/T2 |
20分 |
頭部MRA | |
頸部MRA | |
VSRAD | |
頸動脈超音波検査 ※断層撮影法(頭頸部) ※パルスドプラ法加算 |
10分 |
標準12誘導心電図検査 | 5分 |
一般末梢血検査 ※白血球数/赤血球数/Hb/Ht/血小板数 |
5分 |
血液生化学検査 ※TP/Alb/空腹時血糖/HbA1c/総コレステロール/HDL-C/LDL-C/中性脂肪/尿酸/BUN(尿素窒素)/Cre(クレアチニン) ※血液学的検査判断料 |
|
認知機能検査 ※認知機能検査(簡易なもの) ※MMSE/HDS-R |
10分 |
神経学的検査 ※神経学的検査 |
10分 |
問診および一般診察 | 10分 |
脳ドック A コース
(頭頸部評価コース)
検査の特長
脳ドックとして最も標準的なコースです。
「脳ドック」という名称ではあるものの、脳の画像検査(MRIなど)だけを行えばよいというわけではなく、血液・尿検査や心電図検査を含め、全身における脳疾患発症のリスクを評価しなければなりません。
Aコースは私(院長)の所属している日本脳ドック学会が提唱する“脳ドック検診において実施すべき検査項目”を満たすものです。
“今”脳に何か病気があるかどうかだけでなく、今後の脳疾患のリスクをしっかりと評価したい方はこちらのAコースをご検討くださいませ。
料金(消費税別)
- 40,000円
所要時間
- 約55分
ご留意点
- 検査前の10時間は水以外の飲食をお控えください。水以外の飲食をされた場合は正しい結果が得られないことがあります。
検査項目 | 所要時間(目安) |
---|---|
頭部MRI ※磁気共鳴コンピューター断層撮影(1.5T) ※頭部MRI撮影加算 ※コンピューター断層診断 ※T1WI/T2WI/FLAIR/T2 |
15分 |
頭部MRA | |
頸部MRA | |
頸動脈超音波検査 ※断層撮影法(頭頸部) ※パルスドプラ法加算 |
10分 |
標準12誘導心電図検査 | 5分 |
一般末梢血検査 ※白血球数/赤血球数/Hb/Ht/血小板数 |
5分 |
血液生化学検査 ※TP/Alb/空腹時血糖/HbA1c/総コレステロール/HDL-C/LDL-C/中性脂肪/尿酸/BUN(尿素窒素)/Cre(クレアチニン) ※血液学的検査判断料 |
|
神経学的検査 ※神経学的検査 |
10分 |
問診および一般診察 | 10分 |
脳ドック B コース
(頭部スタンダードコース)
検査の特長
Aコースから頸動脈の評価を除外したやや安価なコースです。
具体的には頸部MRAと頸動脈超音波検査が含まれません。
基礎疾患や生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症など)がない若年の方であればBコースを選択されてもよいかもしれません。
しかしこれは、そうした方では実際に頸動脈に病変がある可能性は低いであろうという考えのもとで検査費用を抑えたコースであり、頸動脈の評価については不十分となります。
料金(消費税別)
- 33,000円
所要時間
- 約40分
ご留意点
- 検査前の10時間は水以外の飲食をお控えください。水以外の飲食をされた場合は正しい結果が得られないことがあります。
検査項目 | 所要時間(目安) |
---|---|
頭部MRI ※磁気共鳴コンピューター断層撮影(1.5T) ※頭部MRI撮影加算 ※コンピューター断層診断 ※T1WI/T2WI/FLAIR/T2 |
10分 |
頭部MRA | |
標準12誘導心電図検査 | 5分 |
一般末梢血検査 ※白血球数/赤血球数/Hb/Ht/血小板数 |
5分 |
血液生化学検査 ※TP/Alb/空腹時血糖/HbA1c/総コレステロール/HDL-C/LDL-C/中性脂肪/尿酸/BUN(尿素窒素)/Cre(クレアチニン) ※血液学的検査判断料 |
|
神経学的検査 ※神経学的検査 |
10分 |
問診および一般診察 | 10分 |
脳ドック C コース
(簡易コース)
検査の特長
基本的身体測定の他は単純に脳MRIのみのコースです。
脳MRIの撮影のみですので、「検査した時点で脳に何か病変があるかどうか」が判明するのみで、正直なところ脳ドックと名乗るには不十分です。
しかし検査費用が高額という理由で“脳ドック自体を受けない“という結論に至ってしまうぐらいならばせめて、と極力費用を抑えてご用意したコースです。
安価ではありますが得られる情報が限られてしまいますので、可能であればAコースやBコースをご検討くださいませ。
料金(消費税別)
- 22,000円
所要時間
- 約20分
検査項目 | 所要時間(目安) |
---|---|
頭部MRI ※磁気共鳴コンピューター断層撮影(1.5T) ※頭部MRI撮影加算 ※コンピューター断層診断 ※T1WI/T2WI/FLAIR/T2 |
10分 |
頭部MRA | |
問診および一般診察 | 10分 |
オプション検査
脊髄MRI
※磁気共鳴コンピューター断層撮影(1.5T) ※頭部MRI撮影加算 ※コンピューター断層診断
検査項目 | 料金(消費税別) | 所要時間(目安) |
---|---|---|
頚椎T1WI、T2WI (axial、saggital) |
10,000円 | 5分 |
胸椎T1WI、T2WI (axial、saggital) |
10,000円 | 5分 |
腰椎T1WI、T2WI
(axial、saggital) |
10,000円 | 5分 |
全脊椎T1WI、T2WI (axial、saggital) |
20,000円 | 10分 |
X線検査
※単純デジタル撮影
検査項目 | 料金(消費税別) | 所要時間(目安) |
---|---|---|
胸部 | 1,600円 | 5分 |
頚椎 | 1,600円 | 5分 |
胸椎 | 1,600円 | 5分 |
腰椎 | 1,600円 | 5分 |
脊椎 2ヵ所 | 2,000円 | 7.5分 |
脊椎 3ヵ所 | 2,400円 | 10分 |
血液生化学検査
<脳ドック学会推奨オプションセット>
検査項目 | 料金(消費税別) | 所要時間(目安) |
---|---|---|
フィブリノゲン | お問い合わせください | 5分 |
ホモシステイン | お問い合わせください | 5分 |
リポ蛋白(LP)(a) | お問い合わせください | 5分 |
好感度CRP | お問い合わせください | 5分 |
レムナントリポ蛋白(RLP) | お問い合わせください | 5分 |
plasminogen activator inhibitor 1 (PAI-1) | お問い合わせください | 5分 |
アディポネクチン | お問い合わせください | 5分 |
抗リン脂質抗体 | お問い合わせください | 5分 |
当院におけるMRI検査、レントゲン検査注意事項
下記事項に当てはまる方は当院でMRI検査、レントゲン検査を実施することができません
MRI検査を行う際、植込み型不整脈治療デバイスはリード部分の発熱や磁場による誤作動を引き起こす可能性があります。
これらのデバイスに関連したMRIによる死亡例も報告されており、装着されている患者はMRI検査を受けることができません。
条件付きMRI対応植込み型不整脈治療デバイスを装着している患者については、検査を行うためには特定の施設基準が必要です。
当院ではこれらの基準を満たしていないためMRI検査、レントゲン検査を実施することができません。
インスリンポンプや持続グルコース測定器は、磁気の影響を受ける可能性があり、これらの装着状態での検査は行えません。また、当院ではポンプや測定器の着脱を扱うことができないため、検査当日これらの機器が装着されていることが判明した場合、MRI検査、レントゲン検査を行うことはできません。
ご自身で脱着できる方は外して撮影可能です。下記のリンクもご参照ください。
人工内耳(中耳)は、体外部の送信アンテナと体内部の受診アンテナを磁石で結合していますが、MRI検査時にはこの磁石に注意が必要です。
一部のMRI対応人工内耳(中耳)は、事前に外科手術で磁石を取り出す条件下でMRI検査が可能である場合や、インプラント部を圧迫包帯などで固定することで磁石を外さずにMRI検査が可能な場合がありますが、撮影条件の制限や検査前後の処置などは、インプラントを製造する各メーカーによって異なります。
当院では、これらの処置や機器の取り扱いが安全に行えないため、MRI検査を実施することができません。
1980年代までの脳動脈クリップや頭蓋骨固定製品には、ステンレススチールなどの強磁性体が使用されており、これにより発熱や吸引・移動によるクリップの脱落の危険性が生じ、一部の製品がMRI検査の禁忌とされていました(関連した死亡例も報告されています)。
そのため、当院では脳動脈クリップや頭蓋骨固定が確認された場合、患者のMRI検査歴や素材を確認しています。
もし素材が非磁性体のチタン製や非鉄系のコバルトクロム合金以外であれば、MRI検査を行うことはできません。
カテーテルが損傷(溶解)する恐れがありMRI検査は禁忌とされています。
カテーテル使用中及び体内に留置されている場合は当院ではMRI検査を実施することができません。
最新のものはプラスチック製ですが、古いタイプは金属製のものが一般的です(内部には針金のような細い棒が入っています)。MRI検査を行うと、金属部品が磁場によって吸引されてストーマが外れる可能性や、金属部分の発熱によって火傷するリスクがあるため、当院ではMRI検査を行うことができません。
データが消去されてしまう可能性があるため、検査前にはデータを別の媒体にバックアップする必要があります。
心電用データレコーダの各メーカーごとに、安全な検査を行うためのMRI撮影条件が異なります。
機器の取り扱いや撮影条件はメーカーごとに異なるため、当院ではこれらの処置や機器の安全性を保証することができず、MRI検査を実施することができません。
条件付きでMRI対応可能な神経刺激システムは、患者自身がMRI検査前後にMRI対応モードを設定または解除する必要があります。
当院ではシステムの誤操作による不具合に対処することができません。各メーカーによりMRI検査を安全に行うための細かい撮像条件が異なります。このため、機器の取り扱いや撮像条件が複雑であり、神経刺激システムに適切に対応することが困難であり、安全性を確保することができないため、当院ではMRI検査を行うことができません。
実際の臨床試験で安全性が確認されている金属糸などの材料も存在しますが、その中で金は磁性が非常に弱い素材ですが、移動や発熱のリスクがあり、この可能性を100%否定することはできません。
移動や発熱のリスクが存在するため、当院ではMRI検査を行うことができません。
目や脳、大動脈などの重要な部位に位置する体内の金属が未知の材質である場合、MRIの磁場によって発熱や引き寄せが生じる可能性があります。特に目の場合、失明を含む最悪の結果に至るおそれがあります。そのため、当院ではこれらのリスクを避けるため、MRI検査を行うことができません。
MRIでは、体にRF波(ラジオ波)を照射することで、体温がわずかに上昇することがあります。通常の検査では、機器が安全に制御されており、ほとんどの場合、熱を感じることはありません。ただし、保温性のある衣類を着用していると、体表の汗によって発熱が引き起こされる可能性があります。さらに、金属製の素材が線維に組み込まれた保温下着もあります。そのため、保温下着を着用したまま検査を行うと火傷のリスクがあるため、当院では着替えをお願いしています。
MRIによるステントの移動リスクを最小限に抑えるため、ステントが完全に内皮化するまでの期間は、当院ではMRI検査を行うことができません。
消化管クリップは通常、約1ヶ月で排便とともに体外に排泄されます。しかし、クリップを留置してから早期にMRIの磁力でクリップが脱落した場合、再出血や体腔内の組織に影響を及ぼす危険があります。そのため、消化管クリップを1ヶ月以内に留置した患者は、当院ではMRI検査を行うことができません。
当院では、妊娠16週未満(器官形成期)のMRI検査は、胎児への安全性がまだ確立されていないため、実施することができません。
特に1970年以前の製品には磁性体が含まれている可能性があるため、当院ではMRI検査を行うことができません。
義眼の可動式アタッチメントは磁力で装着されていますが、故障のリスクがあります。そのため、当院ではMRI検査を行うことができません。
MRIの静磁場がシャントバルブの設定圧に影響を与えると、水頭症の症状が悪化する可能性があります。そのため、検査直後に専門医が圧を確認できない場合、当院ではMRI検査を実施することができません。なお、当院では圧の確認を行うことができません。
MRI検査は磁力を利用するため、通常は身体に影響がありませんが、撮影中に身体が温かく感じることがあります。
刺青などのインクにはまれに金属成分が含まれることがあり、これによって発熱や刺青の損傷が発生する可能性があります。
MRI検査は磁力を利用するため、検査の結果、入歯の磁力が失われて装着できなくなる可能性があります。また、検査箇所によっては画像の歪みが生じ、診断に影響を及ぼすことがあります。
検査機器紹介
MRI装置
MRI装置は可能な限り患者様の負担を軽減することを念頭に置き、『キヤノン製 1.5テスラ Vantage Gracian』を選定、導入いたしました。
旧来のマシンに比べ高速で撮影でき、検査時の患者様の負担を軽減します。
レントゲン(X線)装置
胸部や腹部、骨などの対象部位にX線を照射し、透過してきたX線を検出器で読み取って画像化します。
超音波(エコー)診断装置
超音波を対象物に当て、その反射を映像化して、対象物の内部の状態を調査する画像検査法の一つです。
超音波は音の一種で、人間の耳で聞こえる音よりも高い周波数の音を指します。
人間の耳で聞こえる音の周波数は20ヘルツ(Hz)から20キロヘルツ(kHz)と言われていますが、超音波検査に用いる超音波は1メガヘルツ(MHz)から30メガヘルツ(MHz)程度です。
非常に強い超音波は物質を破壊しますが、この検査に用いる超音波の強は生体に害がないとされています。
脳ドック 助成制度
栗東市、野洲市、湖南市、東近江市には、脳ドック受診の助成制度があります。
詳細は下記に案内する各自治体のホームページ等をご覧ください。
※各自治体の案内やホームページ等と、当院ホームページに差異があった場合は、各自治体のホームページ等が優先となります。ご了承ください。
『栗東市』 脳ドック 助成制度
助成対象者
- 国民健康保険加入の40歳以上75歳未満
助成金額
- 費用の5割(上限20,000円 100円未満切り捨て)
その他
- 特定健診受診者でも可能(人間ドックは不可)
- 人間ドックも受けた場合は2つの合計が上限20,000円
『草津市』 脳ドック 助成制度
助成対象者
- 国民健康保険加入の40歳以上75歳未満
助成金額
- 他施設で人間ドックを受診しその組み合わせのみ可
- 人間ドック費用と合算し5割(上限30,000円)
その他
- 同年度の特定健診と補助の併用は不可
- 脳ドックのみは不可
『野洲市』 脳ドック 助成制度
助成対象者
- 国民健康保険加入の75歳未満
助成金額
- 課税世帯で費用の6割(上限18,000円)
- 非課税世帯で費用の8割(上限24,000円)
その他
- 同年度の特定健診と脳ドック補助の併用は不可
『湖南市』 脳ドック 助成制度
助成対象者
- 国民健康保険加入の40歳以上75歳未満
助成金額
- 費用の6割(上限20,000円)
その他
- 同年度の特定健診と脳ドック補助の併用は不可
- 人間ドックも受けた場合は2つの合計が上限20,000円
『東近江市』 脳ドック 助成制度
助成対象者
- 国民健康保険加入の75歳未満
助成金額
- 費用の5割(上限18,000円 100円未満切り捨て)
その他
- 同年度の特定健診と脳ドック補助の併用は不可
- 人間ドックも受けた場合は2つの合計が上限20,000円