院内にMRI検査機器を導入、
即日検査で迅速に対応可能です
当院は院内にMRI検査機器を導入しておりますので、即日検査で迅速に対応が可能です。
診察の結果、検査が必要となった場合は、院内で迅速にMRI検査を受けていただけます。検査結果も殆どの場合、当日中にお伝えいたします。
当院は診断から治療まで日本脳神経外科学会認定専門医が対応いたします。
慢性的な頭痛でお悩みの方や、お仕事でお忙しい方など、当院へご相談ください。
※当院は、造影剤を使用したMRI検査は行っておりません。
MRI検査について
MRIはX線や放射線を使用せず、強い磁気を使用して体内の状態を調べる検査です。そのため、被ばくしません。
高い解像度で体の内部の組織や臓器を撮影することができます。これにより、細かい組織や病変を観察することが可能です。
検査にかかる時間は状況にもよりますが10分~20分程度で、脳、脊髄、関節、内臓など、さまざまな部位の撮影をすることができる検査です。
脳の神経組織や軟部組織など、軟組織の病変や異常を明確に捉えることができます。
MRI検査でわかること
MRI検査では下記のようなさまざまな病気や疾患の診断に利用されます。
脳の病気
●脳腫瘍、脳梗塞や脳出血、脳卒中、脳の奇形や先天性異常
脊髄の病気
●脊髄腫瘍、脊髄損傷や圧迫、脊髄の炎症や感染症
血管の病気
●動脈硬化や動脈瘤、血栓や血管狭窄、血管奇形
当院のMRI検査機器について
患者様の負担を可能な限り軽減するため、『キヤノン製 1.5テスラ Vantage Gracian』を選定、導入いたしました。
旧来のマシンに比べ高画質且つ高速で撮影することができ、検査時の患者様の負担を軽減します。
MRI検査流れ
- 01更衣室で検査着に着替えていただきます。
- 02検査担当者がご案内いたします。検査室に入室いただきMRI検査機器の寝台に寝ていただきます。
- 03身体の位置を調整し、終わり次第、MRI検査を開始します。装置の円筒内に入っていきます。
検査時間は検査内容により異なりますが5分〜30分程です。
おおよその検査費用の目安
- 検査費用の目安(保険適用3割負担)約7,000円
- 検査費用の目安(保険適用1割負担)約2,300円
異常が見つかった場合は採血検査等、追加費用が発生いたします。
当院におけるMRI検査の注意事項
下記事項に当てはまる方は当院でMRI検査を実施することができません
MRI検査を行う際、植込み型不整脈治療デバイスはリード部分の発熱や磁場による誤作動を引き起こす可能性があります。
これらのデバイスに関連したMRIによる死亡例も報告されており、装着されている患者はMRI検査を受けることができません。
条件付きMRI対応植込み型不整脈治療デバイスを装着している患者については、検査を行うためには特定の施設基準が必要です。
当院ではこれらの基準を満たしていないためMRI検査、レントゲン検査を実施することができません。
MRI 対応植込み型デバイス患者の MRI 検査の施設基準
従来の一般的な植込み型デバイス(ペースメーカ、除細動器、両室ペースメーカなど)が植込まれた患者の磁気共鳴画像(MRI)検査は禁忌である。
これは、植込み型デバイス本体がMRI検査によって一般的な電磁干渉を受けるほかに、MRI装置の発生する静的・動的電磁界と金属としてのデバイス本体およびリード間の相互作用による干渉を受けるためであり、さまざまな合併症の報告に加えて死亡例の報告もある。
近年、MRI検査が可能な植込み型デバイスが開発され、本邦にも導入されることになった。
これまで植込み型デバイス装着患者では実質上MRI検査がすべて禁忌とされていた医療現場にMRI対応植込み型デバイスを導入するにあたり、医療現場の混乱を回避するだけでなく、患者の安全を確保する目的でMRI検査の施設基準と検査に際しての実施条件を設定する。
当該患者のMRI検査はこの施設基準を満たす施設でのみ可能であり、検査にあたっては実施条件を厳格に遵守することが求められる。
また、製造販売者は関連学会とともに、MRI対応植込み型デバイスに関する情報や注意事項を医療従事者だけでなく一般に対しても広く周知させるよう努めることが望まれる。
施設基準
MRI対応植込み型デバイス装着患者のMRI検査は、以下の基準を満たした施設でのみ施行可能である。
- 放射線科と循環器科を標榜している病院であること。
- 1.5T MRI装置(通常の円筒型ボア装置)を有し、MRI対応植込み型デバイスの使用説明書に記載された条件で一貫して検査が行えるように設定できる装置であること。
- 必要に応じて植込み型デバイスがMRI対応機種であることを確認するためのX線透視あるいは撮影装置が使用可能なこと。
- 日本磁気共鳴専門技術者(MRI専門技術者)あるいはそれに準ずる者が常時配置され、MRI装置の精度および安全を管理していること。
- 植込み型デバイスの十分な診療経験がある循環器科医師と植込み型デバイスのプログラミングなどに精通した臨床工学技士が常勤していること。
- 放射線科医師とMRI検査を行う放射線技師、ならびに循環器科医師と臨床工学技士は所定の研修)を修了していること。
実施条件
- MRI対応植込み型デバイス装着患者にMRI検査の必要が生じた場合には、所定の研修を修了した循環器科医師がMRI検査の安全性を確認の後、この循環器科医師がMRI検査の依頼を行う。他院でMRI対応植込み型デバイスを植込まれた患者においても、同様な手順を行い、検査を依頼された施設で所定の研修を修了した循環器科医師がMRI検査の安全性を判断して検査を依頼する。
- MRI非対応植込み型デバイス装着患者との区別を明確にする目的で、患者は常に「MRI対応植込み型デバイス」が明示されたカードを携帯し、MRI検査の際にはペースメーカ手帳などとともに提示しなければMRI検査を受けることは出来ない。
- 検査に際しては、MRI対応植込み型デバイス装着患者のMRI検査マニュアルを遵守するとともに、MRI検査依頼時から検査後までのチェックリストに従って検査を行う。MRI検査直前の最終確認と検査後のデバイスのリプログラミングの確認は循環器医師が行う。
- 検査中はパルスオキシメーターあるいは心電図モニターを用いて心拍を連続的に監視する。また、近接した部屋に電気的除細動器を備え、必要な時に直ちに使用可能なこと。
- 不整脈発生など検査中の不測の事態に即座に対応出来る循環器医師を含めた体制のあること。特に導入初期においては、必要に応じて循環器医師が検査に立ち会うことが望ましい。
インスリンポンプや持続グルコース測定器は、磁気の影響を受ける可能性があり、これらの装着状態での検査は行えません。また、当院ではポンプや測定器の着脱を扱うことができないため、検査当日これらの機器が装着されていることが判明した場合、MRI検査、レントゲン検査を行うことはできません。
ご自身で脱着できる方は外して撮影可能です。下記のリンクもご参照ください。
人工内耳(中耳)は、体外部の送信アンテナと体内部の受診アンテナを磁石で結合していますが、MRI検査時にはこの磁石に注意が必要です。
一部のMRI対応人工内耳(中耳)は、事前に外科手術で磁石を取り出す条件下でMRI検査が可能である場合や、インプラント部を圧迫包帯などで固定することで磁石を外さずにMRI検査が可能な場合がありますが、撮影条件の制限や検査前後の処置などは、インプラントを製造する各メーカーによって異なります。
当院では、これらの処置や機器の取り扱いが安全に行えないため、MRI検査を実施することができません。
1980年代までの脳動脈クリップや頭蓋骨固定製品には、ステンレススチールなどの強磁性体が使用されており、これにより発熱や吸引・移動によるクリップの脱落の危険性が生じ、一部の製品がMRI検査の禁忌とされていました(関連した死亡例も報告されています)。
そのため、当院では脳動脈クリップや頭蓋骨固定が確認された場合、患者のMRI検査歴や素材を確認しています。
もし素材が非磁性体のチタン製や非鉄系のコバルトクロム合金以外であれば、MRI検査を行うことはできません。
カテーテルが損傷(溶解)する恐れがありMRI検査は禁忌とされています。
カテーテル使用中及び体内に留置されている場合は当院ではMRI検査を実施することができません。
最新のものはプラスチック製ですが、古いタイプは金属製のものが一般的です(内部には針金のような細い棒が入っています)。MRI検査を行うと、金属部品が磁場によって吸引されてストーマが外れる可能性や、金属部分の発熱によって火傷するリスクがあるため、当院ではMRI検査を行うことができません。
データが消去されてしまう可能性があるため、検査前にはデータを別の媒体にバックアップする必要があります。
心電用データレコーダの各メーカーごとに、安全な検査を行うためのMRI撮影条件が異なります。
機器の取り扱いや撮影条件はメーカーごとに異なるため、当院ではこれらの処置や機器の安全性を保証することができず、MRI検査を実施することができません。
条件付きでMRI対応可能な神経刺激システムは、患者自身がMRI検査前後にMRI対応モードを設定または解除する必要があります。
当院ではシステムの誤操作による不具合に対処することができません。各メーカーによりMRI検査を安全に行うための細かい撮像条件が異なります。このため、機器の取り扱いや撮像条件が複雑であり、神経刺激システムに適切に対応することが困難であり、安全性を確保することができないため、当院ではMRI検査を行うことができません。
実際の臨床試験で安全性が確認されている金属糸などの材料も存在しますが、その中で金は磁性が非常に弱い素材ですが、移動や発熱のリスクがあり、この可能性を100%否定することはできません。
移動や発熱のリスクが存在するため、当院ではMRI検査を行うことができません。
目や脳、大動脈などの重要な部位に位置する体内の金属が未知の材質である場合、MRIの磁場によって発熱や引き寄せが生じる可能性があります。特に目の場合、失明を含む最悪の結果に至るおそれがあります。そのため、当院ではこれらのリスクを避けるため、MRI検査を行うことができません。
MRIでは、体にRF波(ラジオ波)を照射することで、体温がわずかに上昇することがあります。通常の検査では、機器が安全に制御されており、ほとんどの場合、熱を感じることはありません。ただし、保温性のある衣類を着用していると、体表の汗によって発熱が引き起こされる可能性があります。さらに、金属製の素材が線維に組み込まれた保温下着もあります。そのため、保温下着を着用したまま検査を行うと火傷のリスクがあるため、当院では着替えをお願いしています。
MRIによるステントの移動リスクを最小限に抑えるため、ステントが完全に内皮化するまでの期間は、当院ではMRI検査を行うことができません。
消化管クリップは通常、約1ヶ月で排便とともに体外に排泄されます。しかし、クリップを留置してから早期にMRIの磁力でクリップが脱落した場合、再出血や体腔内の組織に影響を及ぼす危険があります。そのため、消化管クリップを1ヶ月以内に留置した患者は、当院ではMRI検査を行うことができません。
当院では、妊娠16週未満(器官形成期)のMRI検査は、胎児への安全性がまだ確立されていないため、実施することができません。
特に1970年以前の製品には磁性体が含まれている可能性があるため、当院ではMRI検査を行うことができません。
義眼の可動式アタッチメントは磁力で装着されていますが、故障のリスクがあります。そのため、当院ではMRI検査を行うことができません。
MRIの静磁場がシャントバルブの設定圧に影響を与えると、水頭症の症状が悪化する可能性があります。そのため、検査直後に専門医が圧を確認できない場合、当院ではMRI検査を実施することができません。なお、当院では圧の確認を行うことができません。
MRI検査は磁力を利用するため、通常は身体に影響がありませんが、撮影中に身体が温かく感じることがあります。
刺青などのインクにはまれに金属成分が含まれることがあり、これによって発熱や刺青の損傷が発生する可能性があります。
MRI検査は磁力を利用するため、検査の結果、入歯の磁力が失われて装着できなくなる可能性があります。また、検査箇所によっては画像の歪みが生じ、診断に影響を及ぼすことがあります。